일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

きせつのないまち

季節のない街

山本 周五郎

山本 周五郎의 季節のない街(きせつのないまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 201,379자 · 394화면

아오조라 문고

殆んど自分の家へはよりつかず、よその物置とか縁の下などで寝、空腹になれば他人の家の勝手をあさった。――着ているものはぼろぼろ、顔も手足も垢と泥まみれで、側へ寄るとどんなに低級な乞食よりもひどい匂いがした。ごくたまに、せい子が彼を捉まえることがある。するとせい子は家へつれ戻して、夏と冬との差別なく裸にして、水とシャボンで彼を洗い、頭の毛を刈り、爪を切り、着物を着せ替えてやる。

このあいだじゅう、せい子はやさしい「ざあます」口調でじんをたしなめ、じんも温和しくはいとあやまる。めざめて帰った放蕩息子と、あたたかく迎える親との図を思わせるような、美しい感動的な一瞬である。だが、これらの改装作業が終るとたんに、鞭打ち教的な行事が始まるのだ。

それは「どうしてあなたはそうお悪いんですの」という、やわらかな叱責で幕があく。

どうしてなの、外で寝るような子は人間ではないことよ。どうしてそうなんですの。ご近所の方たちがなんと仰しゃってるか自分でもよくご存じでしょ。なぜ悪いことばかりなさいますの。ねえ、どうしてお直しなさらないの。

その声はやわらかにやさしく、蜜をたっぷり掛けたプディングのように甘ったるいひびきをもっているが、言葉と言葉のあいまに、ぴしり、ぴしりと凄いような音の伴奏が聞える。