일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

きせつのないまち

季節のない街

山本 周五郎

山本 周五郎의 季節のない街(きせつのないまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 201,379자 · 394화면

아오조라 문고

「突っつくとはねるでへ」

ちょろは鯉の一尾を指で突いてみた。そいつがはねるけしきをみせないので次を突つき、次を突ついてみたが、やつら口をぱくぱくさせるばかりで、なにが不満なのかどれ一つとして元気よくはねてみせるやつはいなかった。

「おら百姓でねがす」ちょろはばかげた高ごえでいった、「のら仕事のあいさにこいつらを捕って持って来たですへ」

「きれいだわね、本当にきれい、鮒を見るのは初めてよ」若夫人は嘆賞の眼をかがやかせながら、鮒を見、また鯉を見ていたが、やがてちょろのほうへ眼を戻すと、急に事務的な声になって問いかけた。「あんた塩鮭持ってない?」

土川春彦の眼がかっと大きくなり、なにかいおうとして口をあいて、言葉が出てこないので閉め、また口をあいてなにかいいかけたが、若夫人はもうバス・ストップのほうを見やっていた。まるで突然、春彦や二つの容器の中の鮒や鯉の存在が、そこからかき消されでもしたように。そうして、こっちへ進行して来るバスを認めたのであろう、優雅な動作で腕時計をちらと見、ゆったりした足どりで去っていった。

土川春彦は荷を片づけた。背負い籠の中へまず鯉の容器を入れ、その上に板をのせてから鮒の容器を入れ、竹で編んだ蓋をかぶせて紐を掛けた。