후리가나로 읽는 일본 고전
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きせつのないまち
季節のない街
山本 周五郎
山本 周五郎의 季節のない街(きせつのないまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 201,379자 · 394화면
あれは剣術の名人にちがいないとか、催眠術使いだろうとかいいあい、いったいなに者だという疑問につき当った。――たんばさんじゃないか、知らないのか、と二、三人の者がいった。もうながいこといるようだぜ、あんないい人はめったにいやしねえ、本当に知らなかったのか、とかれらはいも屋の惣さんに問いかけた。惣さんが親の代からの定住者だ、ということはよく知られていたからであろう。惣さんはそのとき初めてたんば老人という存在を認めたのであった。
それにしても、あの手に負えない吉が、泥酔し逆上して暴れているのをどうしてなだめたか、僅か二た言ばかり話しかけただけなのに、吉はなぜ一遍でしゅんとなったのか、惣さんは不審でたまらなかった。
「そこでおれは、吉がしらふのときにきいてみた、いったいあのときたんばさんはなにをいったんだ、ってな、うん」と惣さんは語った、「するとおめえ、吉のやつ頭を掻きながら、いまさらどうも面目ねえが、ばかなまねをしてみんなに済まねえが、といってわけを話した」
吉の話によると、たんばさんは彼の側へ来て、少し代ろうかねといったという。吉は振向いて、へんな老いぼれだなと思い、なんだと問い返した。