일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いえ

家

島崎 藤村

島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,411자 · 285화면

아오조라 문고

こうお種が言って笑ったので、三吉の方でも苦笑した。

お雪は姉の馳走に取寄せた松の鮨なぞを階下から運んで来た。子供が上って来ては、客も迷惑だろうと、お雪はあまり話の仲間入もしなかった。

三吉は半ば串談のように、「お雪は姉さんをコワがっていますよ」

「そんなことがあらすか」とお種は階梯を下りかけたお雪の方を見て、「ねえ、お雪さん、貴方とは信州以来の御馴染ですものネ」

お種の神経質らしい笑声を聞いて、お雪は泣き騒ぐ子供の方へ下りて行った。

三吉は思い付いたように、戸棚の方へ起って行った。実が満洲へ旅立つ時、預って置いた父の遺筆を取出した。箱の塵を払って、姉の前に置いて見せた。その中には、忠寛の歌集、万葉仮名で書いた短冊、いろいろあるが、殊にお種の目を引いたのは、父の絶筆である。漢文で、「慷慨憂憤の士を以って狂人と為す、悲しからずや」としてある。墨の痕も淋漓として、死際に震えた手で書いたとは見えない。

父忠寛が最後の光景は、いつも三吉が聞いて見たく思うことであった。お鶴が通夜の晩に、皆な集って、お倉から聞いた時の話ほど、お種は委しく記憶していなかった。そのかわり、お種はお倉の記憶に無いことを記憶していた。