후리가나로 읽는 일본 고전
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いえ
家
島崎 藤村
島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,411자 · 285화면
と三吉は留守を頼んで置いて出掛けた。お延は戸を閉めて入った。冷い寝床へ潜り込んでからも、種々なことを小さな胸に想像してみた時は、この娘もぶるぶる震えた。叔父が新宿あたりへ行き着いたかと思われる頃には、ポツポツ板屋根の上へ雨の来る音がした。
復た家の内は寂寞に返った。
車が門の前で停った。正太はそれから飛降りて、閉めてあった扉を押した。「延ちゃん、皆な帰って来ましたよ」正太が入口の格子戸を開けて呼んだ。それを聞きつけて、お延は周章てて出た。丁度森彦も来合せていて、そこへ顔を顕わした。
「到頭房もいけなかったかい」
「ええ、今朝……払暁に息を引取ったそうです……皆な、今、そこへ来ます」
森彦と正太とは、こう言合って、互に顔を見合せた。
間もなく三台の車が停った。お雪は乳呑児を抱いて二週間目で自分の家へ帰って来た。下婢も荷物と一緒に車を降りた。つづいて、三吉が一番年長の兄の娘、お俊も、降りた。
三吉の車は一番後に成った。日の映った往来には、お房の遊友達が立留って、ささやき合ったり、眺めたりしていた。黒い幌を掛けて静かに引いて来た車は、その娘達の見ている前で停った。