후리가나로 읽는 일본 고전
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いえ
家
島崎 藤村
島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,411자 · 285화면
と森彦が面と向って姉に言う位で、橋本の家で三吉が一緒に成った時のお種とは別の人のように見えた。狂人にでも成るかと思われたお種の晩年に、こうした静かさが来ようとは、実に三吉には思いもよらないことで有った。
他の兄弟の話が引出された。お種は、満洲から来た実の便りに、漸く彼も信用のある身に成って、東京に留守居するお倉へ月々の生活費を送るまでに漕付けたことを話し出した。
「三吉にその手紙を見せずと思って……つい郷里を出る時に忘れて来た」ともお種が言った。
宗蔵の噂も出た。「ああ捨身に成れば、人間は生きて行かれるものだ――彼は彼で食える」と森彦は森彦らしいことを言って、笑った。
やがて、女中は誂えて置いた鳥の肉を大きな皿に入れて運んで来た。紅くおこった火、熱した鉄鍋、沸き立つ脂などを中央にして、まだ明るいうちに姉弟は夕飯の箸を取った。
「熱い御馳走だが、さあ、やっとくれ」
と森彦は腕まくりして始めた。
肉は焼けてジュウジュウ音がした。見る間に葱も柔く成った。お種も、三吉も、口をホウホウ言わせながら、甘そうに汗を流して食った。
「豊世にも食わせてやると好かった」と森彦は懐をひろげて、胸のあたりに流れる汗を押拭った。