후리가나로 읽는 일본 고전
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いえ
家
島崎 藤村
島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,411자 · 285화면
青々とした煙も立ち登りつつある。
三吉は眺め入って、
「どうです、正太さん、一年ばかりの間に、随分この辺は変りましたろう」
と弟か友達にでも話すような調子で言って、茶畠の横手に養鶏所の出来たことなどまで正太に話し聞せた。
何となく正太は元気が無かった。彼の上京は、叔父が長い仕事を持って山を下りたよりも早かった。一頃は本所辺に小さな家を借りて、細君の豊世と一緒に仮の世帯を持ったが、間もなくそこも畳んで了い、細君は郷里へ帰し、それから単独に成って事業の手蔓を探した。彼の気質は普通の平坦な道を歩かせなかった。乏しい旅費を懐にしながら、彼は遠く北海道から樺太まで渡り、空しくコルサコフを引揚げて来て、青森の旅舎で酷く煩ったこともあった。もとより資本あっての商法では無い。磐城炭の売込を計劃したことも有ったし、南清地方へ出掛けようとして、会話の稽古までしてみたことも有った。未だ彼はこれという事業に取付かなかった。唯、焦心った。
そればかりでは無い。叔父という叔父は、いずれも東京へ集って来ている。長いこと家に居なかった実叔父は壮健で帰って来ている。森彦叔父は山林事件の始末をつけて、更に別方面へ動こうとしている。