후리가나로 읽는 일본 고전
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いえ
家
島崎 藤村
島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,411자 · 285화면
父の夢は子の胸に復活った。「金釵」とか、「香影」とか、そういう漢詩に残った趣のある言葉が正太の胸を往来した。名高い歌妓が黒繻子の襟を掛けて、素足で客を款待したという父の若い時代を可懐しく思った。しばらく彼は、樺太で難儀したことや、青森の旅舎で煩ったことを忘れた。旧い屋根船の趣味なぞを想像して歩いた。
「お揃いですか」
と三吉は机を離れて、客を二階の部屋へ迎えた。
兜町の方へ通うように成ってから、榊は始めて三吉と顔を合せた。榊も、正太もまだ何となく旧家の主人公らしかった。言葉遣いなぞも、妙に丁寧に成ったり、書生流儀に成ったりした。
「叔母さん、おめずらしゅう御座いますネ」
と正太は茶を持って上って来た叔母の髪に目をつけた。お雪は束髪を止して、下町風の丸髷にしていた。
お雪が下りて行った後で、榊は三吉と正太の顔を見比べて、
「ねえ、橋本君、先ず吾儕の商売は、女で言うと丁度芸者のようなものだネ。御客大明神と崇め奉って、ペコペコ御辞儀をして、それでまあ玉を付けて貰うんだ。そこへ行くと、先生は芸術家とか何とか言って、乙に構えてもいられる……大した相違のものだネ」