후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ よせばやし
寄席囃子 正岡容寄席随筆集
正岡 容
正岡 容의 寄席囃子 正岡容寄席随筆集(ずいひつ よせばやし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,259자 · 222화면
戦後のこの種の色町といえば、これも昨年の暮春、わずかに吉原のおいらん道中を街上に仰いだだけで、春情鳩の街も知らなければ、立石や亀有の灯を慕ったこともない。だから、今の私には、「特飲街の探訪」と聞くだけで、なにか淡い旅愁のようなものをさえしみじみ感じさせられる。
「東京パレス紀行」と題した所以である。
しかし、その時の運動会も、じつは私には愉しかった。江戸川区長の祝詞があってまず私を驚かせ、次いで専属バンドのジンタ調の「君が代」が演奏されて、いよいよ私は驚かずにはいられなかった。
昔、吉原遊廓で何かの祝典の時、日本陸軍進撃の活人形ができ、傍らの棒杭に「大日本遊廓」と大書きされてあったというナンセンスが斎藤緑雨の随筆にあるが、この日の区長や君が代なども、おおよそ私の想像してきた色町の親睦会とは違いすぎる空気のものだからだった。
当日の競技種目は二十五種で、文字どおり生きた鰌を掴んで走るどぜうつかみ、相合傘で走るアベック競走、男を沢市に見立てて目隠しをさせ手を引いて走る壺坂競走、大きな紅白の張子の達磨を冠ってリレーになるだるま競走、路上の大根や人参を買い物籠へ拾い入れて駆け出す買い物競争など、ことにおもしろかった。