일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やまのこんじゃく

山の今昔

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の今昔(やまのこんじゃく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,554자 · 42화면

아오조라 문고

比し、磐座を剣の山に擬するなど、神と崇めた祖先からの美しい感情を奪い去って、恐怖観念を漂わせ、世に蒔き散らしたものが芽立って枝葉を拡げたからである。これは一面に於ては山に勿体をつけて、大衆の好奇心と信仰心とに訴え、信徒の増加を謀ったものと考えられる。敬虔なる信者達は、山の開祖が神に供養し神恩を謝する誦経の為に登山したのと同様に、日頃尊崇する行者を先達として、報謝の禅頂を遂げ、宗祖の偉績を偲ぶ霊場に参拝するようになった。かくて経験を重ね修行が積めば、おのずから先達となる資格も得られる訳で、信徒の登山は信徒の先達にて事足り、年を経るに従い次第に登山者の増加すると共に、登山は専門家の手を離れて素人の手に移り、「講」と称する登山結社が各地に作られるようになるや、多年鬱積していた山岳礼讃の潜在意識は漸く擡頭して、宗教的民衆登山は空前の盛況を呈するに至った。言う迄もなくこれは兵乱の惨禍が全く跡を絶った徳川時代に入ってからである。勿論信徒の登山と雖も、入峰の規定を守り行者の作法によらなければならなかったが、左程厳重なものではなく、唯先達の指揮に従えばよかったのである。