후리가나로 읽는 일본 고전
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
石川 欣一의 山を思う(やまをおもう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,814자 · 157화면
山牛蒡や山法師などという草が、枯れてしかもシャンとしているのを見ると、墨一色の版画を思い出します。それに又、木や草の葉が落ちたので、小鳥の巣を、よく見かけます。どんな鳥がどんな卵をこゝに生み、どんな雛をかえしたのだろうなどと、想像するのも楽しいものです。序に申上げますが、今申した山牛蒡や山法師などという草は、葉も実も枯れたような色をしていますが、これを取って、持って帰りますと、面白い生花が出来ます。ことにリスリンを少々加えた水につけておきますと、一冬は十分もちます。
冬の山はまことに静かであります。たまに小鳥が鳴くくらいで、その他には何の物音もきこえません。小鳥は木の葉が落ちてしまっているので、思いがけない姿を現わすことがあります。その声をきゝ、その姿を見ると、自然その名前を知りたくなって来る。小鳥研究とまでは行かなくても、我々は、こゝで又、自然に対する愛情が、一つ増えたことを感じるのであります。
冬の空の美しさも忘れることが出来ません。幾月も霧がかゝったり、吹雪がふき荒れたりする地方は別ですが、我々の住む関西地方の冬の空は、どうかすると、全く雲が一つも見えぬ位晴れ渡ることが珍らしくありません。