일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

やまびこおとめ

山彦乙女

山本 周五郎

山本 周五郎의 山彦乙女(やまびこおとめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,360자 · 251화면

아오조라 문고

子守りうたかなにかのように、あまやかに、綿々と、彼を包み、彼をあやすように思えた。

ついに甘利山の頂上へ来たとき、花世は息をととのえる暇もなく、「ほっ、ほう……」と叫んだ。胸を張り、声いっぱいに、二度、三度と叫んで、そして半之助に向って、あれを聞け、というような手まねをした。

彼女の声が、山彦になって返って来る。初めは高く、次に低くなり、さらに低く、山彦が山彦を呼んで、しだいに遠く、かすかに、……それはまるで、眠っていた山々の精霊が、彼女の叫びに眼ざめて、互いに呼びあいながら、答え返すかのように思われた。

「――ね、聞えるでしょ」

花世はこう云って、自慢そうに彼を見て、微笑した。半之助も頬笑み返しながら、頷いた。

頂上を西がわへ、少しおりると、かなり広い、平らな、岩の台地がある。花世は彼をそこへ導いてゆき、疎らに生えた草の上に、並んで腰をおろした。そして初めて、さあごらんなさい、と云いたげに、黙って前方へ手を振ってみせた。……かれらの前はすぐに崖で、下は深い森のある谷(そこは霧に掩われていた)になっている。谷の向うに、甲斐駒の連峰の一部が、思いのほかまぢかく、迫って見えた。