후리가나로 읽는 일본 고전
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やまびこおとめ
山彦乙女
山本 周五郎
山本 周五郎의 山彦乙女(やまびこおとめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,360자 · 251화면
「乙女は笑われてはいないわ」
「舟をやって呉れ」
「いけない、停めてお置き」彼女の眼はきらきら光った、「あの男たちはなんと云ってるの、なんと云って乙女を笑ってるの、大助」
若者は当惑した。
釣舟の男たちはなお、卑しいことを喚いている。そんなときの悪口は、たいてい定ったものであるが、かれらのはもっと直截で、はるかに露骨であった。
「云えないの、大助」彼女は叫んだ、「云えないようなことなのね」
「乙女さま、どうか」
よし、と彼女は云った。そして、大助という若者が手を出すより早く、さっと水の中へ、きれいな型でとびこんだ。
「花世さま」
若者はまた叱るように叫んだが、花世の姿はもう深い水の下にあった。船頭はうろたえて、ぐいと舳先をまわした。
「冗談じゃねえ、どうなさろうてんです」
「ずっとやって呉れ、いやちょっと待て」
大助は手で船頭を抑えた。若い女主人が、なにをしようとするか、彼にはふと想像がついたらしい、それで、こんどは慌てて手を振り、「舟を向けなおせ」と云った。舟を向けなおして待とう、というのである。そして、それはじっさい機宜を得ていた。
向うの小舟では、まだなにか云いながら、しかし半分はきみわるそうに、みんなで海面を覗いていた。