후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
やまうらきよまろ
山浦清麿
吉川 英治
吉川 英治의 山浦清麿(やまうらきよまろ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,573자 · 91화면
それだけは……』
『待て――』清音は、抑えて、
『その善悪を、糺すのではない。唯、お前に告げておくのは、わしの見るところ、この儘では、お前の身辺が危いことだ。そちの本心は、どうあろうと、幕吏が眼をつけて、縛り上げようとすれば、いくらでも罪悪の名目はつけるぞ』
『はい』
『ここ暫く、江戸から足を脱け。ほとぼりが冷めたら又帰って来い』
『でも、武器講の御迷惑をかけ放しでは……』
『偽りを申すな。今のそちの精神として、幕府方の侍共の腰の刀が鍛てるはずはない。江戸に居たとて、出来るものか』
『…………』
『金の方も、後の始末も、清音が身に負って致してつかわす。何処なと、当分、遠国へ行っておれ』
『……はい。死後までも、御恩のほど、忘れませぬ』
『そう感じてくれたら、一刀でもよい。大君を護り奉るに足るような銘刀を鍛て。――この窪田清音は、徳川譜代の臣じゃ。今にも、事こそあれば、喩え勤王方の兵であろうと、この老骨に、伝来の一腰横たえて、戦うやも知れぬ』
六十も越えて、眉もすでに白い人の、その眸の奥に、清麿は初めて、真の徳川武士というものを見た心地がした。
清麿が、江戸から、忽然と姿を消してしまったのは、それから数日の後だった。