후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかげのまち
幻の探偵雑誌5 「探偵文藝」傑作選
松本 泰
松本 泰의 幻の探偵雑誌5 「探偵文藝」傑作選(ひかげのまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 52,797자 · 107화면
何誰かをお訪ねなのですか?」モニカは私の顔を覗込むようにして親しげにいった。
「貴女も御存知でいらっしゃいましょう。ルグナンシェという仏蘭西人を訪ねてきたのです」
「ルグナンシェ? 貴郎はどうしてあんな恐ろしい男を知ってらっしゃるのです。あの男がこの旅館にいるのですか?」モニカは顔色を変えた。
「知っている訳ではありませんけれども、あの男にはいろいろな疑惑をかけているのです。その一つは私の友人の絵が展覧会で盗まれたのです。事件の起った少し前に、あの男は私の友人のところへいって頻りに貴女の事を訊ねていました」
モニカは絵の紛失した事に就ては、余り興味を持っていないと見えて、深くは訊ねなかったが、
「あの男がここにいるとは、ちっとも存知ませんでした。私どうしましょう。あんな男に会ったら大変でございます」モニカは後へ引返そうとした。
「いいえ、ルグナンシェは部屋におりません。随分待っていましたが、帰って来ませんでした」
「それはいい塩梅でした。あんな男には決してお会いにならない方がよろしゅうございます。兎に角、こんな危険なところは一刻も早く逃げましょう。私は上までいって昇降機で、真直に下りますから、貴郎は此方からお帰り遊ばせ。