일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ようねんじだい

幼年時代・晩夏

堀 辰雄

堀 辰雄의 幼年時代・晩夏(ようねんじだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,965자 · 169화면

아오조라 문고

木に、求めようとし出していた。

「お母あさん」と或る日私は庭の中に母と二人きりでいるとき問うた。「おうちの無花果はいつ実がなるの?」

「もうじきだよ……ほら、あんなにお乳が大きくなってきたろう……」といって、母はその枝にだいぶ目立つようになった、まだ青い実を私に指さして示した。

「早く食べられるようになるといいね。」私は母に同情を求めるように、いくぶん甘えながら言うのだった。

みんなで楽しみにしていたその実がいくらたんと熟っても、残らず自分一人で食べてしまうから。誰にだって分けてやりあしない。――そんな仕返しが私には、お竜ちゃんや、たかちゃんに対して、まあどうやら満足のできるような仕返しのように思えていた。

その日々、私は、その無花果の木かげに花莚だけは前と同じように敷かせて、一人で寝そべりながら、そんな実の出来工合なんぞ見上げていたが、ときどき思い出したように跳び起きて、見真似で、その木へ手をかけて攀じ上がろうとしては、すぐ力が足りなくなって落ちてばかりいた。が、少しずつ手の痛さを我慢できるようになって、それから上へは攀じのぼれないまでも、だんだん一と所の幹にじっとしがみついていられるようになった。