후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
黒岩 涙香의 幽霊塔(ゆうれいとう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 266,479자 · 532화면
第六十三回 応か否か
のだ。
第六十三回 応か否か
余は穴川に大談判をせねば成らぬが、兎に角彼の手に在る短銃が気に掛かる。折さえ有れば奪い取り度い、アレを取って了いさえせば、彼は骨も筋もない海月同様の者になるのだ。
余は故と短銃に少しも頓着せぬ様な風を見せて、愈々言葉を発した。「扨穴川さん、私が貴方と汽車に同乗して貴方を助け、爾して此の家へ来る様に成ったのは偶然の様で、偶然でない、実は貴方と談判を開く積りで幽霊塔から尾けて来たのだよ」と云って先ず余の名刺を出して渡した。彼は幽霊塔と云う言葉に既に驚いた様子であったが、余の名刺を見て益々驚き「エ、エ、貴方が丸部道九郎さんですか」と呆れた様な顔をした。是が彼の運の盡きで有った、呆れる拍子に少しの隙が有ったから、余は直ぐに彼の手から短銃を※(「てへん+劣」、第3水準1-84-77)ぎ取った、真に咄嗟の間で、彼に少しも抵抗の猶予を与えなんだのは我ながら手際で有った。
彼が立腹の一語をも発し得ぬ間に、余「此の様な物が有っては話の邪魔に成って仕方がない。話の済むまで私が預って置きましょう」彼「夫は非道い、出し抜けに奪い取るとは紳士に有るまじき――」