후리가나로 읽는 일본 고전
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にわをつくるひと
庭をつくる人
室生 犀星
室生 犀星의 庭をつくる人(にわをつくるひと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,332자 · 19화면
一たい燈籠の居所は木のかげに頭だけ見えるくらいがいいものである。燈籠を繁りの前に置くのは、これ見よがしでよくない。若し繁りの前へ出すなら庭のただ中からやや隅へかけてあどけなくぽつんと置けば、却って無邪気に見えるが、そういう場合よほど古さや形のよい、せいのつまった燈籠でなければならぬ。燈籠が木と木との隙から木の葉の蒼みより最っと深い蒼みで、すれすれに姿をかくしているのは清幽限り無きものである。いまどき刻みの墓石のようなものを樹てているのを見ると、嫌悪の情さえ起らないでぞっとするくらいである。燈籠一本に庭の大部分の魅力をもたせなければならぬが、といっても他を疎んじるわけではない。何とも言えない磨きのある調度、行荘の清純、あどけなく閑かにそして眼立たぬように作るのが奥の手であろう、質素の庭ひろがりで行くのである。一瞥荒く二瞥やや細く三瞥驚嘆する程の細微を尽すべきである。見るほど飽かない謂いである。一草に心かたむけてあるを見るときに、あるじの愛の深いことを感じる。大した築山や池をほめるのではない。あるじの愛さえ庭に行き亘って居ればわたくしの望は足りるのである。