일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あしのうら

怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像

蘭 郁二郎

蘭 郁二郎의 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像(あしのうら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 109,233자 · 223화면

아오조라 문고

『え、人殺し――、又ですかい』

山鹿も、あの海岸開きの日の殺人を思い出したらしい。

『そうなんで、また、綺麗な女の子ですよ』

『そいつあ大変だ、何処です、それは――』

『つい、この先の草叢なんで……』

鷺太郎は、話ながら、あの夏草の蔭で、蛍火に浮出されている、凄い美しさを思い出した。

『兎に角、警察だ――』

山鹿は、クルッと振向くと、今来た方へ、鷺太郎と並んで釣竿をかついだ儘、すたすたと歩き出した。

二人は、もう口を利かなかった。

山鹿には、以前気まずい思いをして、もう二度と口をきくまいと別れた鷺太郎ではあったけれど、この殺人事件という重大な衝動の前では、思わず口かずを重ねてしまってから、この前といい、今度といい、フト思い出したように、口を噤んでしまって、わざとらしく白い眼で見合う二人であった。

×

その夜、結局わかったことは、その兇器である匕首が、あの海岸開きの賑いの中で起った殺人に、使用されたものと、同種類のもので、全国どこの刃物屋にも、ざらに見られるものだ――ということだけであった。

それに、自殺か他殺かも判然とせぬほど、物静かな死様だったけれど、それは、鷺太郎の慥に二人連れであったという証言――、それに、その匕首には一つも指紋がないということで(自殺ならば手袋を持っていない彼女の指紋が残っている