일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

きょうふおう

恐怖王

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 恐怖王(きょうふおう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,038자 · 133화면

아오조라 문고

せかず慌てず、大様に構えていて、しかもいつの間にか、一台二台と外の車を抜いて行く。運転の手際まで何となく垢抜けがして見えるのだ。

車内に納まっている中老紳士は、千万長者と聞えた、布引銀行の取締役頭取、布引庄兵衛氏だ。この人にしてこの自動車、この運転手、さもあるべきことだ。

でっぷり肥えた赤ら顔に、白髪まじりのチョビ髭、厚い唇に葉巻煙草、形丈けはいつもの庄兵衛氏である。だが、よく見ると、どこやら気が抜けている。日頃の張り切った力がない。

彼は物思いに耽っていたのだ。事業上の事ではない。銀行家だって、利子のことばかり考えているとは極まらぬ。もっと人間らしい悲しみに、我を忘れていたのだ。

悲しみとは外ではない。布引庄兵衛氏は、つい数日前、最愛の一人娘の照子を失って、昨日葬儀をすませたばかりなのだ。ふとした風が元で、急性肺炎を起し、手をつくした看病も甲斐なく、淡雪の消える様に果敢なくなってしまった。

もうちゃんと、婿君も極まっていた。布引銀行の社員で、眉目秀麗、才智縦横の好青年、鳥井純一というのが頭取のお眼鏡に叶い、相互の耳にも入れて、もう吉日を選ぶばかりになっていた。