후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうふおう
恐怖王
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 恐怖王(きょうふおう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,038자 · 133화면
死骸がにこやかに笑い出したのだ。
「アア、あでやかあでやか、これで申分はない。さて、今度は頭の番だ」
彼は娘の死体を抱き起して、大トランクに凭せかけ、手際よく髪を結い始めた。髪の道具もちゃんとトランクの中に用意してあったのだ。
仮令美術家にもせよ、髪まで結うとは、驚いた男だ。しかも、一時間程で結い上げたのは、専門家でも骨の折れる、立派やかな高島田であった。
顔を作り、髪を上げると、今度はトランクに用意して置いた婚礼衣裳の着附けである。扱い悪い死骸を相手に、一人では随分骨が折れたが、派手な紋服に金襴の帯もシャンと結べた。
それから、やっぱり用意してあった対の掛物を床の間にかけ、花瓶を置き、二枚の座蒲団を正面に並べ、その一つに、盛装の花嫁をチンと据えた。倒れぬ様に花嫁御のお尻に、トランクの支柱棒だ。
すっかり準備が整う頃には、白々と夜が明け放れた。
それから数時間の後、午前十時という約束かっきりに、例のゴリラが意気揚々と乗り込んで来た。
「どうですい、この花婿姿は」
彼は座敷に通ると、先ず我が姿を見せびらかした。
紋附に仙台平の袴、純白の羽織の紐が目立つ。