후리가나로 읽는 일본 고전
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ししょ
戦国武士道物語 死處
山本 周五郎
山本 周五郎의 戦国武士道物語 死處(ししょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,176자 · 33화면
「否いかに申そうとて、われの此処にあることは敵すでに知る、追撃は急なり、もはやのがれぬ運と思うぞ」
「未練の仰せなり、君のおん諱を冒してふせぎ矢つかまつるあいだ、此処はいかにもして浜松へ退きたまえ、ごめん」
叫ぶとともに、家康の馬の轡をちからまかせに南へひき向け、おのれの槍の石突をかえしてその乗馬の尻をはっしと打った。
馬は狂奔してまっしぐらにはしりだした、旗本の人びともそれについて退いた。吉信はとくと見さだめてからふたたび馬にとび乗り、追いこんで来る甲州勢の真向へ突っかけながら、
「徳川家康これにあり」
とだいおんに名乗った。
「駿河守家康これにあり、われと思わん者はであえ、この首あげて功名せよ」
名乗りかけ名乗りかけつつ、手兵二十五騎と共に悪鬼のごとく斬りこんでいった。
すでに戦場は暮色が濃かった。あれこれ徳川の本陣とめざしていた甲州勢は、徳川家康といふ名乗をきいていろめきたった。
――すわこそ敵の大将。
――のがすな、討ちとれ。
とばかりおっとり囲んで来た。吉信はこのさまを見てしすましたりと、馬上に十文字の槍をふるって縦横に奮戦した。
「家康ここにあり。