후리가나로 읽는 일본 고전
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ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
林 芙美子의 放浪記(初出)(ほうろうき(しょしゅつ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 103,349자 · 207화면
私は棒のようにつっぱった足を、父達の間借りの家へ運んだ。
「まあ入れ違いですよ、今日引越していらっしたんですよ。」
「まあ、こんな騒ぎにですか……。」
「いゝえ、私達が、こゝをたゝんで帰国しますから。」
私は呆然としてしまった。番地も何も聞いておかなかったと云う関西者らしい薄情さを持った髪のうすい此女を憎らしく思った。
私は堤の上の水道のそばに、米を投げるようにおろすと、深々と煙草を吸った。少女らしい涙がにじんで来る。
遠くつゞいた堤のうまごやしの花は、兵隊のように、皆地びたにしゃがんでいる。
星がチカチカ光りだした。野宿をするべく心をきめた私は、なるべく人の多いところへ。堤を降りると、とっつきの歪んだ床屋の前に、ポプラで囲まれた広場があった。
そして、二三の小家族が群れていた。
「本郷から、大変でしたね……。」
人のいゝ床屋のお上さんは店から、アンペラを持って来て、私の為に寝床をつくってくれた。
高いポプラがゆっさゆっさ風にそよぎ出した。
「これで雨にでも降られたら、散々ですよ。」
夜警に出かける、年とった御亭主が、鉢巻きをしながら、空を見て、つぶやいた。