후리가나로 읽는 일본 고전
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ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
林 芙美子의 放浪記(初出)(ほうろうき(しょしゅつ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 103,349자 · 207화면
旅の古里の言葉で、
「しっかりやってつかアしゃア。」
「あんた娼妓さんかな。」私は沈黙ってコックリした。
「御亭主があそこにおってんな、うちの人ア、こうなったら、もう死んでもえゝつもりでやる云いしよりやんした。」
私はわけもなく涙があふれた。事務員をしたりして、つくした私の男が、大学を出ると、造船所の社員になって、すました生活をしている。どうしても会って帰えらなければいけない。
「こゝから見てると、あんな門位、船につかう××××××を投げりゃ、すぐ崩れちゃうのに。」
「職工は正道でがんすけん、皆体で打つかって行きやんさアね。」
門が崩れた。
蜂が飛ぶように、黒点が散った。
ツルツルした海の上を、小舟が無数に四散して行く。
潮鳴りの音を聞いたか!
茫漠と拡った海の叫喚を聞いたか!
煤けたランプの灯を女房達に託して
島の職工達は磯の小石を蹴散し
夕焼けた浜辺へ集った。
遠い潮鳴りの音を聞いたか!
何千と群れた人間の声を聞いたか!
こゝは内海の静かな造船港だ
貝の蓋を閉じてしまったような
因の島の細い町並に
油で汚れたズボンや菜っぱ服の旗がひるがえって
骨と骨で打ち破る工場の門の崩れる音