후리가나로 읽는 일본 고전
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ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
林 芙美子의 放浪記(初出)(ほうろうき(しょしゅつ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 103,349자 · 207화면
一縷の望みを抱いて百瀬さんの家へ行く。
留守。
知った家へ来て、寒い風に当る事は、余計腹がへって苦しい。留守居の爺さんに断わって、家へ入れて貰う。古呆て妖怪じみた長火鉢の中には、突きさした煙草の吸殻が、しぶきのように見えた。
壁に積んである、沢山の本を見ていると、なぜか、舌に※が湧いて、此書籍の堆積が妙に私をゆうわくしてしまった。
どれを見ても、カクテール製法の本ばかり、一冊売ったらどの位になるかしら、支那蕎麦に、てん丼に、ごもく寿司、盗んで、すいている腹を満たす事は、悪い事ではないように思えた。
火のない長火鉢に、両手をかざしていると、その本の群立が、大きい目玉をグリグリさせて、私を笑っているように見える。障子の破れが奇妙な風の唄をうたった。
あゝ結局は、硝子一重さきのものだ。果てしもなく砂に溺れた私の食慾は、風のビンビン吹きまくる公園のベンチに転ろがるより仕ようがない。
へゝッ! 兎に角、二々が四だ。弐銭銅貨が、すばらしく肥え太ったメン鶏にでも生れかわってくれないかぎり、私の胃のふは永遠の地獄だ。
歩いて、池の端から千駄木町に行く。恭ちゃんの家に寄る。