일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いけぶくろのかい

文藝別冊[総特集]岡本綺堂

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 文藝別冊[総特集]岡本綺堂(いけぶくろのかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 72,671자 · 149화면

아오조라 문고

この事、中屋敷下屋敷へも遍く聞え渡ったので、血気の若侍共は我れその変化の正体を見届けて、渡辺綱、阪田公時にも優る武名を轟かさんと、いずれも腕を扼って上屋敷へ詰かけ、代る代る宿直を為たが、何分にも肝腎の妖怪は形を現わさず、夜毎夜毎に石を投げるばかり。で、一同も少しく魂負けがして、念の為に石の最も多く降るという座敷にズラリと居列んで、屹と頭をあげて天井を睨み詰めていると、石は一向に落ちて来ぬ。かくて半も過ぎると、何れも漸く飽が来て、思わず頭を低れると、あたかもその途端に石がバラリと落ちるという工合で、どうしても上に物あって下の挙動を窺っているとよりは見えぬ。それには何れも持て余してどうしたらよかろうと協議の末、井神何某と云う侍が、コリャ狐狸の所為に相違ないから、恐嚇に空鉄砲を撃って見るがいいと、取あえず鉄砲を持ってその場へ引返して来る、この時早し彼時遅し、忽ちに一個の切石が風を剪って飛んで来て、今や鉄砲を空に向けんとする井神の真向に礑と中ったから堪らない、眉間は裂けて鮮血が颯と迸出る。この不意撃に一同も総立となって、井神は屈せず鉄砲を放ったが、空砲とは云いながら何の効目もなく、石はますます降るという始末に、何れも殆ど匙を投げて、どうにもこうにも手の着様がない。