일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いけぶくろのかい

文藝別冊[総特集]岡本綺堂

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 文藝別冊[総特集]岡本綺堂(いけぶくろのかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 72,671자 · 149화면

아오조라 문고

河童小僧

頃は安政の末、内藤家(延岡藩)の江戸邸に福島金吾という武士があった、この男、剣術柔術が得意で、随って気象も逞しい人物で、凡そ世の中に怖い物無しと誇っていたが、或時測らず一種の妖怪に出逢って、なるほど世には不思議もあるものだと流石に舌を巻いたと云う。即ち五月の初旬、所謂る降りみ降らずみ五月雨の晴間なき夕、所用あって赤阪辺まで出向き、その帰途に葵阪へ差掛ると、生憎に雨は烈しくなった。

当時の人は御存知あるまいが、其頃は葵阪のドンドンと云っては有名なもので、彼の溜池の流れを引いて漲り落つる水勢すさまじく、即ちドンドンと水音高く、滝なすばかりに渦巻いて流れ落つる水が、この頃の五月雨に水嵩増して、ドンドンドウドウと鳴る音物すごく、況して大雨の夜であるから、水の音と雨の音の外には物の音も聞えず、往来も絶えたる戌の刻頃、一寸先も見え分かぬ闇を辿って、右のドンドンの畔へ差掛ると、自分より二三間先に小さな人が歩いて行く。で、自分は足早に追付いて、提灯をかざして熟視ると、年のころは十三四の小僧が、この大雨に傘も持たず下駄も穿かず、直湿れに湿れたる両袖を掻合せて、跣足のままでぴたぴたと行く