후리가나로 읽는 일본 고전
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いけぶくろのかい
文藝別冊[総特集]岡本綺堂
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 文藝別冊[総特集]岡本綺堂(いけぶくろのかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 72,671자 · 149화면
そんな風ですから、田の草を取っている在所の娘さん達とは自然と肌合いも違いましょうし、その上に両方とも江戸者同士ですから、六三郎とも調子が合って、話もだんだんに面白くなって来たんですね。人気稼業はしていても、まだ十六の六三郎ですから、江戸にいた頃には一度も浮いた噂を聞かなかったのですが、どうもこの頃は様子がおかしいと、一座のうちでも年嵩の者は眼をつけるようになりました。子供達にさえそう見えたのですから、小屋ぬしの目にも耳にもはいらない筈はありません。関係者一同はだいぶ心配を始めました。というのは相手が悪い。
このお初は鰍沢の吉五郎という博奕打ちの妾でした。吉五郎はここら切っての大親分で、子分の二百人も持っているという男で、それはそれは大した威勢だったそうです。お初は江戸から甲州へ流れて来て、鰍沢あたりの小料理屋に奉公していたのを、吉五郎が引っこ抜いて来て、自分の家の近所に囲って置いたのです。お初も如才ない女ですから、うまく親分に取り入って、なんでも言う目が出るという贅沢ざんまいで、ずいぶん派手に暮らしていたそうです。それが今度、かの六三郎とこんな訳になってしまって、しまいにはだんだんに増長して、真っ昼間でも自分の家へ男を引っ張り込むという始末になったもんですから、小屋主ももう打っちゃっては置かれなくなり