후리가나로 읽는 일본 고전
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どうじ
文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子
室生 犀星
室生 犀星의 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子(どうじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,454자 · 357화면
それと同時に、誰がいうとなく黒壁の権現に詣るものが多かった。えやみや足なえ憑きものの類が、ふしぎに願をかけると癒るということだった。そして供物や供米を権現堂にそなえてゆくばかりでなく、人々は、荒廃した堂宇に、多くの天狗の額を奉納した。それは土人形のような天狗の面を形作った額面だった。が、ふしぎなことに、その額面に金網をかけたものに限って取下ろされてあったから、人々は天狗を、金網に封じることを恐れた。
が、ここに不思議なことは、権現堂で白鼠の姿を見たものは、きまって病気がなおると云われていたことと、決ってその白鼠がちょろちょろと蝕んだ板の間を這い歩いていることだった。いつのころと云うこともなく、白鼠が堂宇に充ちていたのである。
が、一つ不思議なことは、その人気のない堂宇に、れいの赤星重右がいつも供米や神酒に酔い痴れて寝ころんでいた。が、滅多につとめて自分の姿をあらわすということがなかっただけ、人々は却って赤星重右を天狗か何かのように敬まっていたのである。なぜというに、かれは決して饒舌るようなことがなかったし、特に起きて働くということがなかった。かれは、ただ、暇さえあれば跼んで唾を吐きながら居たのである。