일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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どうじ

文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子

室生 犀星

室生 犀星의 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子(どうじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,454자 · 357화면

아오조라 문고

「お母様。」

童子の手は、母親の胸もとへ十字にむすびついた。うしろから突然そうされたので、母親は驚いた目をしばらく静まらせ、間もなく嬉しそうに輝かせた。

「まあ、おまえどうして来たの。」

母親は、そう言うたときに父親が佇っている窓口を見た。ふたりは微笑いあったが、どの微笑いも満足そうな色を漂わしていた。

「おとうさんが、門のところへ出ていてくだすってすぐ分った。」

「でもお母さんはびっくりした。ふいにお前が飛びついてくるから、遠いところをよく来たわね。」

母親は、そういうと一度父親を見た。空を見ていたらしい父親はうっすりと暮縮んだ明りのなかで悲しそうに微笑って見せた。

「僕は、一日がけで歩いたってなかなかお家へまで遠いんですもの。ぐるぐる廻ってばかりいる道なんだから。」

母親は、童子をだき上げ、そうして痛々しそうに眉をしかめた。

「ほんとにどんなに遠いだろうね。」

母親は、庭へ童子を拉れて出た。童子の好んだ青い扇のような芭蕉は、もう破れた竜旗のようにはたはたと夕風に櫛目を立てていた。

「お父さん、この子はどうしてこう顔色が悪いんでしょうね。」

「そう、どうもよくない。