일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

どうじ

文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子

室生 犀星

室生 犀星의 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子(どうじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 177,454자 · 357화면

아오조라 문고

しかし、その日は鰯が群れてはいたものの、それがどうしても船が近づくことのできないところだったのでした。同じ海でも隣村の漁船が出ている時はその境へ行くことができないのでした。

鰯の大群は恰度隣村の漁船に追い詰められていたが、李一の方の船との境目に盛り上って、じっと動かずに銀色の渦を巻いて群れているのでした。隣村の漁船からは一時に声を挙げて叫びかけていましたが、それでも動かないのでした。

こういう時は漁師の間にも徳義が行われていて、鰯の群れが動くまで待たなければなりません。東へ動くと李一の方の漁になり、南へずって行くと隣村の利益になるのでした。そしてこの大漁がうまく当れば、一冬じゅうの生活をささえる金が入るのでした。

李一の父親は蒼い顔をして、じっと鰯の群れを眺めていたが、

「どうも南の方へずって行くようだ。盛り方が南へ高くなって行く。」

そう言ってがっかりした顔付でいたが、隣村の船はそろそろ網を張るために、船と船との距離をひろげて行くのでした。実際、鰯の大群は煮え立つように南の方へすこしずつ動いているのでした。

李一は自分の家の貧しいこと、二十銭の麻糸さえも大切である暮しのことを考えると、こんどの鰯の漁がはずれると間もなく冬になるので、今年は収入のないことを考えると、どうかして鰯がこちらへ来る方法はないかと