일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

かんのう

文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会

岩村 透

岩村 透의 文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会(かんのう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,976자 · 12화면

아오조라 문고

感応

私がまだ巴里で画生をしていた時分は、一緒に部屋借りをしていたのは、布哇生れの米国人であった。この人の描いた画は、日本でも誰か持っている人があるだろうが、中々巧いもので、殊に故郷の布哇で有名な、かの噴火口の夜景が得意のものであった。この人は彼地有名の銀行家ビショップ氏の推薦により、特に布哇出身の美術家を養成する目的で、この巴里の美術学校へ送られたのである。私はこの男と共に、巴里の一寓に住まって、朝夕皿を洗ったり、煮物をしたりして、つまり二人で自炊生活を営んでいたのであった。食後の休みなどには、種々の世間談も初まったが、この怪談というものは、何れの人々も、興味を持つものとみえて、私等は或晩のこと、偶々それを初めたのであった。

この男が、まだ布哇の伯母の家に、寄寓していた頃、それは恰も南北戦争の当時なので、伯母の息子即ちその男には従兄に当たる青年も、その時自ら軍隊に加って、義勇兵として戦場に臨んだのであった。その留守中のこと、或晩最早家の人も寝鎮って、夜も大分更けた頃に、不図戸外で「お母さん、お母さん、」と呼ぶ従兄の声がするので、伯母もその男も、共に眼を覚して、一緒に玄関まで出て、そこの扉を開けて、外を見ると、従兄は勿論、誰の姿も其処に見えない、不思議とは思ったが、その夜はそれなりに、寝てしまったのである。