후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,659자 · 372화면
こんな自尊心に満足を与えてやることほど、たやすいことはない。秀吉は、先頃、矢田川原で、彼の足もとにひざまずいた時のような礼譲をとって、優遇いたらざるなしの誠意を示した。
信雄は、思った。
「矢田川原で、筑前がいったことは、嘘ではない」と。
家康のうわさが出ると、信雄はしきりに、家康の勘定高い性格を暗に誹った。秀吉がよろこぶかと思ったからである。しかし秀吉は警戒して、黙々、うなずくだけだった。こういう人はまたいつ浜松へ行って、こんどは大坂のうわさを酒の肴に持ち出すかしれないからだ。
滞城四、五日で、信雄は大満悦で、伊勢へ向った。――途中、秀吉のはからいと内奏によって、信雄にたいし、正三位権大納言の叙任の沙汰があった。
信雄は、京都にも、五日ほど留まって、ここではあらゆる歓待をうけ、今はもう、秀吉ならでは夜も日も明けないような満足をもらして、三月二日、伊勢に帰った。
大坂を中心とする新春以来の諸侯の往来。わけて、北畠信雄のこういううごきは、いちいち浜松へも報じられていた。――が、家康は、秀吉が信雄をこんなふうに懐柔しているのを、いまは第三者のように、傍観しているほかはなかった。