후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
びっくりしたように蘭丸は顔から肱をはなした。信長は坐り直して、
「生きている」
強くうなずいて見せた。
「どこに……どこに父は、生きておりますか」
蘭丸は手をついて、顫きながら、主君の唇もとを見つめた。
信長は、自分の胸へ、手をあてながら、
「ここにだ。信長の胸にだ。――生きているというたのは、そちの父の形ではない。討死しても、可成の忠魂は、信長の胸に生きていると申すのだ」
「ど、どうしてですか」
「可成ばかりではない。信長の軍について、今日まで、諸処の合戦で死んだ者も、みな信長の胸に合祀してある。それが信長の心となって、艱苦にぶつかるたびに、信長を勇気づけてくれる。怯む心や惑う心のうごくたび、わしが幼年の頃、わしを忠諫して自害した平手政秀をはじめ、そのほかたくさんな忠魂が、わしを叱咤し、わしを善に善にと導いてくれる。そちの父三左衛門可成も、そのひとりじゃ。そちが悲しむと、信長の心もかなしむ。――見よ、わしはなお、無数のよい将士を死なすだろう。かなしんでいては出来ないのだ」
噛んでふくめるようなことばになる。生来、利発な蘭丸は、凝然と坐りなおしていた。
「……だが、信長はそちにも誓う。