후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
信長にとって、およそ始末のわるい相手は、はっきり領土を持たないで、しかも諸国の民心にふかく蝕いこんでいるこの末期的僧団であった。その煽動力であった。
五月にはいってすぐ。
岐阜城下に、信長の大軍は、勢ぞろいした。
重なる人々のほか、その日まで発向を知らなかったので、
「どこへ。どこに戦いが?」
と、城下の者は、眼をみはったが、その出陣の血まつりに、先頃、八日の市で捕まった四人の間諜僧が首を刎ねられたので、
「さては、長嶋か」
と、初めて知った。
「あのまわし者の僧に、疫病除けの守り札をもらって家に貼っておいた者は、剥がしておくがよいぞ」
領民のなかにも動揺が見えた。彼らはあわてていろいろな物を湮滅した。
夏ともなれば、強風のふく夜が来れば、疫病焼の火の手があがる。それに手伝うものは、生きては安楽なくらしに会い、死しては仏果を得るなどと囁かれたことを、よほど盲信していたらしいのである。
中にはまた、その夜、用いよといわれて、正直に蔵して持っていた一揆の旗を、こっそり焼きすてた者などあった。
その旗というのは、白木綿に梵字をしるし、下に、
退一歩堕地獄
進一歩生極楽