후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
しかし、天下の重鎮ではない。
経済力も、精鋭な士馬も、ひるがえって視ると、中心のうごきや天下の大勢とは、甚だ遠い感があった。――余りに小さく規格されすぎた武田家の経済施政、武田家の士馬精鋭でありすぎた。
さればといって。
彼ほどな大腹中が、甲斐近国の伐り奪りを、生涯の理想にしていたのでは決してない。
彼にも中原の志は、早くからあったのである。信長や家康が洟をたらしていた頃から、すでに次の時代に野心をかけ、
(この山国は仮住居)
と、京の使臣にも洩らしたことがある程だし、越後との長期にわたる合戦も、実に、それへ発足するための一部戦として端を開いたものだった。
ところが、川中島その他、あらかたは、対謙信との戦いで、国力の消費と、貴重な年月を、過してしまった。
年齢の五十が、信玄に、大きな警告を与えたことはいうまでもない。――が、そう覚った時すでに武田家の位置は、信玄がつねに、
尾張の小せがれ、とか。
岡崎の童、とか。
眼の中にもなかった信長や家康よりも、時代の大勢からは、はるかに、縁遠いところにおかれている自身を見出したのである。
「あれも謀られたようなもの。