후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
従者もわずかで、気がるに秋の日を浴びてゆくすがたは、自身の領下の完全な治政を、みずから誇っているかのようであった。
乾徳山
と、山門の額に見える。
信玄の帰依している快川国師が住む恵林寺であった。
あらかじめ通じてあったものとみえ、迎えをうけて、信玄は庭園に通った。ほんの立ち寄るという程度で、わざと伽藍にははいらなかったのである。
そこに、わずか二間の茶屋がある。小さい水屋が附いているのみで、青苔の匂うばかりふかい泉石に、銀杏の黄色な落葉が、筧の下に溜っていた。
「和尚。きょうは当分のおわかれに参った」
信玄のことばに、快川はうなずいた。
「いよいよ、御決心かの」
「されば、機の到るを、ずいぶん根気よく待ち申したゆえ、この秋こそは、どうやら信玄にも、やや時運がひらけて来たようにぞんずる」
「この九月にはいって、織田の衆は、またも大挙して西へうごき、叡山を掃滅するとて、去年にもました大軍を催しておるそうな」
「そこでおざる。待てば日和。――かねて京都の将軍家からも、この信玄へ、しきりと御内書を通されて、織田のうしろを衝かば、浅井、朝倉も同時に立つ、叡山、長嶋もともども手伝う、三河の家康ごときは一蹴して、はやはや京地まで上洛あれと――御催促も再三ではなかったが、いかようとも岐阜が難所――今川義元が二の舞はしたくないので