일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면

아오조라 문고

……この母は、この母はただ……」

急に、ここでまた、よよと咽び伏したところを見ると、老婆が、家康に向って、何か云いたいとする真実もこのことばの先にあるらしく思われた。

で、家康がなお、ねんごろに質すと、老婆はこういった。

「あれも、さむらいの子。わしじゃとて、さむらいの子の母でござりまする。討死を、なんでめめしゅう嘆きましょう。……けれどただあなた様、徳川家のお栄えだけを旨としておいで遊ばすのでは、わしらが子の討死は、なんのためになったやら、なんの誉れといえようやら――迷わずにはいられませぬ」

こう云い出すと、老婆はもう泣いてもいない。老いさきのない命はそこにさし出しているというふうにすら見える。

「わしらを初め、村々の者は、代々ここの土に住み着いて百姓しておりまするが、いずれも遠い大祖は、伊勢の大神さまにしたごうて諸国にわかれた御先祖がたの裔でござりまする。いまとても天朝さまの百姓に相違ございませぬ。――源平のころ、建武の後、また応仁のみだれなど、長い幾世のあいだにかけて、ここらあたりも、御領主さまは遷り変ってまいりましたが、わしらにおさずけ下されている田や畑の土ばかりは変りませぬ。