후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면
筑前も好いたはずなれとな。……よいか、悋気はすな、仲よく暮らせよ」
女性の心というものをこの殿はどうしてこうよくご存じなのだろうか。恐ろしい気もするし、また良人にとっても自分にとっても、頼もしい御主君ではあると、真実思われた。彼女は、うれしさや間の悪さや、どうしていいか知れないような心地だった。
――ともあれ、こんなふうに、寧子の印象はよかったし、御前の首尾も上乗であった。
そして岐阜城を退がる折には、とても身に持ってなど帰れないほど、莫大な賜わり物をもらった。
目録だけを先にいただいて、彼女は城下の旅舎へ帰った。そして待ちかねていた老母へいちばん多く語ったことは、
「信長様といえば、たれもみな震い恐れるので、どんなお方やらと思っておりましたら、世にも尠ないほどお優しい御主人でいらっしゃいます。あんな優雅な殿が、馬上となれば、鬼神も恐れるようなお人になるのかと、思わず疑われました。お母様のことも、何かとごぞんじで、よい伜をもち、日本一の幸せ者ぞと仰せ遊ばし、またわたくしへも、筑前ほどな男は、海内幾人もおるまい、よい良人を選び当て、そもじも眼が高いことよ――などとお戯れも仰っしゃいました」