일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,841자 · 376화면

아오조라 문고

騎馬のあとには二百人ほどな歩卒がつづいて来る。彼の大声にみな眼を揃えて前のほうを見た。

(――実に陽気な御主人だ。天下の春は御主人の顔から立ち昇っているようだ。戦場にあっても、こういう旅のあいだも、屈託らしいお顔はみたことがない)

一将の顔は万卒の顔である。藤吉郎が笑ったので、みな笑みをおびる。彼の明るい放声にすべて眼がさめたように歩調もあらたまる。

ことしの正月は元亀二年であった。

永禄十三年とかぞえられるところ、去年四月、改元になったので、何か一年とびこえたような気がすると誰もいう。

つい年暮の十二月、叡山の和議を容れて総引上げとなるとすぐ正月であった。藤吉郎は、姉川の合戦このかた、浅井、朝倉の抑えとして、もと浅井の驍将大野木土佐守がこもっていた横山城にはいっていたので、当然、正月はそこに帰っていた。

だが明ける早々、年頭の賀をのべるため、彼は岐阜城におもむいて、信長に謁し、さらに数日のいとまを賜ったので、その足で洲股へと廻ったのである。そして久しぶり、妻の寧子や母や兄弟たちの許でふた夜をたのしく泊って来た帰り途であった。

「重治。重治」

藤吉郎は、また何か、話しかけようとするらしく彼に向けたひとみであったが、その眸を大きくみはって、