후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면
よほど欣しかったとみえ、勝家は本丸に通ってからも、父子の無事を祝して、
「このたびの敗れは、すべてこれ、儂の落度にほかならぬ。御辺にも、累を煩わしたが、ゆるされい」
と、率直に詫び、
「――ともあれ、北ノ庄まで落ち行いて、心措きなく始末、きれいに、所存を遂げたいと思う。……この上の御造作じゃが、湯漬を一椀、馳走して賜わるまいか」
さしもの鬼が、仏柴田となったようなことばである。
利家も、涙なきを得なかった。――子息をして、
「すぐ、お湯漬を持て。いうまでもない、一献、何はなくとも共に」
と支度をいそがせ、さて、慰めることばもなかったが、
「よくいわれることですが、勝敗は兵家の常。きょうの御無念は万々お察しされるものの、大きく、宇宙の輪廻から観れば、そもそも、勝つも驕れば亡ぶ日の一歩、敗るるも徹すれば勝つ日の一歩。――興亡の流転、一朝の悲喜のとおりではありませぬ」
などと他事なく語りかけると、勝家ははや利家のいわんとするところを悟って、
「さればよ、惜しいのは、朽つるなき、流転の移りなき、名のみではある……が、又左殿、安んじておくりゃれ。決定はつけておるで」