일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんちょうき

新潮記

山本 周五郎

山本 周五郎의 新潮記(しんちょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 155,541자 · 305화면

아오조라 문고

現実の上にどっしりと腰を据えたものが主席を占めて、脆いもの、はかないもの、凝ったもの、詠嘆とかわびしさなどを弄ぶ人々は隅へ逐いやられた。しかもそれは一時の現象ではなくて、もはや動かすことのできない転換だということが誰の眼にもわかった。

梅八はもう名妓ではなかった。そんな貼札はもう三文の値もなかった。そして「名妓」という貼札が剥げたとき、虚名の下に掩われていた本当の自分というものを梅八は知った。そのときの感じを、かの女は大助にむかってこう告白したことがある。――気がついてみたら、あたしは十六で芸妓に出たときのまま、成長もせず退歩もしていませんでした、四十年ちかいとしつきはまるで煙のように、あたしの心にも躯にもあとかたを遺さずに消え去ってしまったんです、そのとしつきは眠った間に過ぎ去ったほどの意味もありませんでした、あたしは死んでしまおうと思いました。

大助は梅八の身の上を話しながら、藤尾に対して二つの意味を暗示した。一つは藤尾の不仕合せが決して稀なものでなく、もっとむざんな生涯はほかにいくらもある、藤尾の場合むしろ普通だという意味であった。そしてもう一つは、現実の上に立たない生活がどんなに空虚なものかということである。