일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぎじんのすがた

日本の怪談

田中 貢太郎

田中 貢太郎의 日本の怪談(ぎじんのすがた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 56,030자 · 115화면

아오조라 문고

母親の怒り狂う声と老婆のおどおどした声が聞えて来た。新一は老婆が眼を覚して母親をなだめに往ったものだと思いながら、室の中を彼方此方と歩いた。それは魔物がそのあたりに倒れていやしないかと思って見ているところであった。

母親の怒鳴る声はすぐ襖の隣へ来た。新一は母親に短刀を見せてはよくないと思ったので、急いで蒲団の上に落ちていた鞘を拾ってそれに納め、すばやく夜着の下へ隠してしまった。

同時に襖が開いて母親のお滝が掴みかかって来た。新一はその母親の手に襟元を掴まれた。

「この畜生……、……巫山戯たことをしやがる……」

新一は母のするままに任していた。お滝は恨み骨髄に徹したと云うように暫く新一をこづきまわしていたが、そのうちに泣きだして悲しくて悲しくてたまらないと云うように泣いていたが、やがて新一を放して小女のように顔に袖をやって泣き泣き往ってしまった。

新一と老婆は顔を見合した。新一は苦笑いしていた。

「どうしたのです、坊ちゃん」

老婆が云った。

「犬のような奴が、おいらの寝ている傍へ来たから、あの懐剣を投げつけてやると、唸ってから見えなくなったよ、血のようなものが附いてたのだ、お母さんは、その時からあばれ出しちゃったよ」