후리가나로 읽는 일본 고전
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ぎじんのすがた
日本の怪談
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 日本の怪談(ぎじんのすがた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 56,030자 · 115화면
そして、まだ二三寸鯉口が残っておるところで、塩見野弥惣が、
「御意」と云って斬りかけた。
「なんの、うぬが」
次郎兵衛は抜き打ちに塩見野が乳の下へ斬り付けて二段に胴斬りにし、返す刀で野中源兵衛を斬り倒した。そして玄関から庭前(にわさき)へ飛びおりた。勝行と北代の二人は、次郎兵衛を追って往って庭前で斬り結んだ。
北代四郎右衛門が庭木の根に躓いてよろよろとした。次郎兵衛の刀はその腰のつがいに当った。四郎右衛門は倒れた。
「甥の讐(かたき)」
市右衛門は畳かけて斬り込んだ。しかし次郎兵衛の手許へは寄れなかった。市右衛門は思いついたことがあった。
「土居殿、わしは草疲(くた)れたから休息する、ずいぶん働きなされ」
市右衛門はこう云って刀を引いて後へ退った。次郎兵衛と勝行の二人は人交(まぜ)もせずに斬り結んだ。双方とも手傷が多くなって来た。市右衛門は次郎兵衛の後へそっと往ってその両足へ斬りつけた。次郎兵衛は仰向けに倒れた。倒れながら、
「おのれに出し抜かれたか」
と、云って脇差を手裏剣にして、市右衛門を目掛けて投げつけた。脇差は市右衛門の小腹を貫いた。勝行は次郎兵衛の首を執ることができた。