후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,286자 · 16화면
四
云いながら直輝はふと微笑した。
「しかしなんだか話が逆でございますね」
「どうしてです」
「それは加代から母上にさしあげる品のように思われますよ」
「でもあたしは丈夫ですから」
そう云ってかな女も苦笑した。
愛している者でなければ、そういうこまかいところに気のつく筈はない、母は加代を愛している、直輝はいま眼のまえにそのあかしを見たと信じた、それで和歌のことを話しだした。もう間もなく奥義の允可がさがるというところまできているのだし、その才能にもめぐまれているようだから、家政に障りのない程度で稽古を続けさせてやりたい、そういう意味のことを、自分からたのむという調子で、しずかに話した。
四
かな女は黙って聴いていた、直輝がすっかり話し終るまで黙っていたが、べつに反対はしなかった。「それもいいでしょう」と云っただけで、すぐにほかの話をはじめた、なんのわだかまりもないさっぱりとした調子だった、直輝は安心して隠居所から出た。
あくる朝だった、直輝が登城すると間もなく、蒼竜がみごとに咲きはじめたから観に来るようにと呼ばれて、加代は隠居所へいった。暖かい日がつづいたためであろう、若枝や梢のほうにふくらんでいた蕾が、およそ四分がた、いっせいに咲きだしていた。