후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,286자 · 16화면
そのころ中院通躬卿の門人で菅真静という歌学者が前田家にめしかかえられていた。加代はその門に入ったのである。十一二歳のじぶんから新古今調の手ほどきをうけていた彼女は、鼓や茶の湯のときよりかくべつ熱心にまなび、詠草の成績もめきめきとあがった。――この道こそは奥をきわめてみたい。自分でもそう思い、師の真静もとりわけ親切に指導して呉れた。当時は歌道などにも口伝、秘伝などというものがあって、それは師の衣鉢をつぐ者か、よほど秀抜なものでないと与えられなかった、加代のめざましい進歩は、間もなくその奥義ゆるしを受けられるところまで来ていたのである。
こういう反面に、むろん彼女は多賀家の主婦としてりっぱにそのつとめをはたしていた。武家で二千石というと大身のほうで、家来小者の数も少なくはない、家政のきりまわしも粗忽なことではむつかしいのである、加代は若いけれども姑の指導をまもってよく働いた。良人に仕えることも貞節だった、そのことは親族のあいだにも評判で、――多賀の嫁は姑に劣らぬ出来者だ。と云われているほどだった、だから直輝も和歌の道だけは、加代の才能を充分に伸ばしてやりたいと思っていたのである。