후리가나로 읽는 일본 고전
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がまのち
日本怪談大全 第一巻 女怪の館
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 日本怪談大全 第一巻 女怪の館(がまのち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,678자 · 394화면
政子は頼朝附の侍女の一人を呼んで詮議した。
「上様は、いつも寝所にお出で遊ばされるのか」
「お出で遊ばされるように思われますでございますが」
「何か怪しいことでもないのか、上様が御寝なされる時刻とか、お起き遊ばされる時刻とかに」
「御寝なされる時刻と、お起き遊ばされるお時刻とに……そうでございます、べつにお変りもございませんが、何時かこの二日三日前、周防様と二人で、子の刻過ぎ、お廊下を見廻っておりますと、怪しい人影が御寝所の唐戸を開けて、出てまいりましたから、手燭をさしつけましたところ、それは被衣のようなものを頭から被った女房姿でございましたが、驚いたように内へお引込み遊ばされるとともに、唐戸をお締めになりました、それより他に怪しいことはございません」
「被衣のような物を被った女房姿、そう、それより他には何もない、では、これから後もよく気をつけて、どんな悪者が、上様を覘わないにもかぎらないから」
政子はそう云ってから侍女を帰した。政子はそうして穏かに云って侍女を帰したものの、頭の中は穏かでなかった。その政子の頭にちらと浮んだことがあった。それは頼家が生れて間もない時のこと、政子には継母に当る遠江守時政の後妻牧の方から頼朝の行に就て知らして来た。