후리가나로 읽는 일본 고전
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がまのち
日本怪談大全 第一巻 女怪の館
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 日本怪談大全 第一巻 女怪の館(がまのち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 192,678자 · 394화면
しかし、真澄はもう夢とは思わなかった。夢とは思わないが不思議に女の素性とか、きちんと締めてある戸締をどうして開けて来るだろうかと云うような現実的な疑問はおこらなかった。
女は毎晩のように来た。真澄はもう宵に酒を飲む必要がなくなった。半月ばかりしたところである日叔母の室へ呼ばれた。
「真澄さん、あんたは、近比体でも悪くはないかね」
「べつに悪くはありません」
「でも、あんたは、この比、夜が来ると、独言を云ってるそうじゃないか」
「そんなことはありませんよ」
「でも叔父さんが昨夜遅く便所へ往ったついでに、あんたの室の前まで往って覗いてみると、あんたは蒲団の上へ坐って、何か云ってたと云うじゃないかね、どこか悪いでしょう、おかしいじゃないかね」
真澄は女のことが知れたのではないかと思った。叔母も叔父も知っていて、己の気を引くためにこんなことを云ってるのだから、なまじっか隠しだてをしないが好いと思った。
「叔母さん、隠したってだめらしいから云いますが、この比、毎晩僕の処へ女がやって来るのですよ」
叔母は不思議そうな顔をして真澄の顔を見つめた。
「真澄さんは、すこし変だね、あんたが寝床の上に起きあがって、独言を云ってるのは、私がさきに見つけて、叔父さんに云ったのですよ、あんたは、すこし体が悪いよ、明日あたり大阪へ往って医者に見て