후리가나로 읽는 일본 고전
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 早稲田大学(わせだだいがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,204자 · 220화면
今、思いだしただけでも胸がおののき、両足がふるえるようだ。式帽であるツバのない菱形の制帽を心持ち斜めにかむり、真紅のガウンを羽織った老侯のあとから、高田早苗、天野為之、坪内雄蔵の三長老が同じ恰好で悠々と通路をのぼってくるときの壮観は文化の粋を誇るといっても嘘ではあるまい。これにつづく、田中穂積、塩沢昌貞、金子馬治、等々の教授が、つぎつぎに壇上に席を占めると、やがて、老侯がゆったりと立ちあがる。彼の身のこなし方から発声法まで大きくふくよかな親和力にみちあふれて、自然にかもしだされるユーモアが、みるみるうちに若い学生たちの感情を和やかな雰囲気の中へたたみこんでしまう。彼こそは人生の達人というべきであった。私が大隈重信をはじめて見たのは私の中学時代、――それもたしか二年か三年の頃であったから、年代的に言えば彼が長い失意の時代を経て、ふたたび総理大臣たるべき偶然の機運に恵まれた直前であった。そろそろ八十にちかい頃だったと思う。民間の一布衣として全国遊説の途にのぼっていた彼が、私の中学のあった岡崎へ立ち寄ったときである。そのとき、駅から岡崎の市街まで鉄道馬車が通じていたが、全市(当時はまだ岡崎町であった)は、この維新の元勲を迎えようとする人波によってごった返していた。