후리가나로 읽는 일본 고전
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 早稲田大学(わせだだいがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,204자 · 220화면
伊藤の演説は堂々として一糸乱れぬ論理の落ちつきを示していたが、学生たちは豊富な内容や、冷静な歴史的批判に耳を傾けようとはしていなかった。彼等が求めているのは、現実の混乱の中にあって彼等の心を煽り、われ知らず喚きたてずにはいられないような烈しい言葉だけである。楽屋裏で、その晩の進行係をつとめている浅木はそのことに気がつくと、ほんとうは出ても出なくてもいいような校友や学生たちのあいだから弁士をさがし出そうとしたが、しかし適当な男はどこにもいなかった。彼は偶然そこへ来合せていた越永安平の姿をみとめると、無理矢理に彼を演壇に押しだした。越永はその晩演説をする予定の中に加えられてはいなかったが、気軽な彼は演壇へのぼると、すぐ寺内内閣の弾劾をはじめ、それを巧みに学長問題に結びつけた。越永が降壇すると東山が立って、派手なゼスチュアを交えながら学校の攻撃をはじめた。そのあとから校友がつぎつぎと立ったが、学生たちはもう弁士の言葉なぞに耳を傾けてはいなかった。
「永井を出せ、永井を」。
と怒号する声が場内の隅々から聞えたと思うと、入口にちかいところにかたまっていた聴衆の列の一角がくずれだした。